会社情報の調べ方
転職期間中、
希望の会社が従業員に対して不当な扱いをしていないか、求人の内容と異なるのではないか
様々な不安がつきものですね
パソコンやスマートフォンが普及してからインターネット上で会社情報が調べやすくなり、前もって会社情報を調べてから、工場見学や面接へ向かう人がほとんどかと思います。
会社情報をより深く調べるための方法を書いていこうと思います。
調べること
会社名から調べる
検索エンジン(Google、Yahooなど)で会社名を入力して検索
会社名で公式ページがあれば、会社概要を確認
会社規模を見ます。
従業員数が書いてあればメモ。
厚生年金保険・健康保険適用事業所検索システム で加入者数をチェック
健全な会社か確認するために、日本年金機構の厚生年金保険・健康保険適用事業所検索システム で加入者数をチェックします。
会社に勤めている正社員は基本的に厚生年金保険に加入しています。
公式ページの従業員数と加入人数が大きく違う(少ない)場合は
- 従業員が70歳以上(年金を受けとる立場のため、厚生年金を支払っていない)
- 従業員に時短労働者パートが多い
- 本社で取りまとめている
- 報酬を受けている従業員がいない
- 事業を始めたばかり・事業を終了している
などが考えられます。
現存・加入者数が0の場合は確認が必要ですね。
検索方法
https://www2.nenkin.go.jp/do/search_section/
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/jigyosho/jigyoshokensaku.html
都道府県 | 入れても入れなくても |
---|---|
検索対象事業所 | ”両方” |
検索方法 | ”漢字で検索する”か”カナで検索する” |
事業所名称 | 必須(検索結果に出てこない場合は株式会社の前か後に空欄入れる) |
事業所所在地 | 入れても入れなくても |
検索実行をクリック
検索結果から、該当の会社の欄を見る
現存:現在も事業を行っている
全喪:事業を行っていない、閉鎖した、合併した
被保険者数
厚生年金・健康保険に加入している従業員数
法人番号から企業を調べる方法をするため、法人番号をメモしておきます。
経済産業省のgBizINFO(ジービズインフォ)で調べる
法人として登記されている約400万社の情報を調べることができます。
検索エンジンや厚生年金加入者数検索のときに出てこなかった会社も調べることができます。
検索方法
https://info.gbiz.go.jp/index.html
メモしておいた法人番号を入力
法人活動情報が0件の場合は特に得られる情報はないのですが、
法人名をクリックすることで詳細を見ることができます。
職場情報総合サイトに登録している従業員数や特許・商標数、補助金などです。
書いてあることをいもづる形式で検索することで、より会社のことがわかると思います。
更に詳しく
ここから先はより詳しく会社について調べるときの参考にしてください。
ものづくり補助金の採択者一覧を確認
ものづくり補助金、正式名称はものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 といいます。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものです。
他の補助金についてはわからないのですが
ものづくり補助金は大企業や大企業の子会社(株主の大部分が大企業)は申請できないため、
中小企業・小規模事業者等で、自己資本で運用している会社であることがわかります。
ものづくり補助金の申請書類には、企業の経営が順調であるか確認するための資料や
どういった内容で補助金を活用するのかを説明した資料を提出しています。
そのため、経済産業省は事業が安定しているかなども採点しており、
採択された企業は経済産業省お墨付きの企業であり、
事業に精力的に活動している企業であることがわかります。
検索方法
ものづくり補助金の採択者一覧を確認
https://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html
採択結果ページより採択者一覧のPDFをダウンロードしてみることができます。
47都道府県がまとめられたPDFなので多少見づらいですが、法人番号が載っているため
会社名から調べる方法と法人番号から調べる方法が使えます。
事業計画名のみ見ることができます。これもいもづる形式で調べていくとなんとなく内容がわかるかもしれません。
はばたく中小企業・小規模事業者300社
中小企業省が決めている、はばたく中小企業・小規模事業者300社に載っている企業も
おすすめです。
「はばたく中小企業・小規模事業者300社」は、経済社会構造の変化に対応して事業変革や新規事業に挑戦し、地域経済や日本経済の成長への貢献が期待できるモデルとなる中小企業を表彰する制度です。
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/monozukuri300sha/index2023.html
図書館で調べる オンラインデータベースの利用
あまり知られていないのですが、
都道府県庁所在地や、大きめの都市にある図書館では
企業情報をかんたんに調べることができます。
例えば東京都立図書館ではオンラインデータベースの利用ができます。
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/service/online_database/index.html
図書館内のPCで新聞記事や雑誌、統計まで閲覧することができます。
その中から企業情報を検索するときに便利なデータベースを紹介します。
帝国データバンク会社年鑑 | 上場していない会社 |
---|---|
東洋経済新報社 会社四季報 | 上場企業の事業内容、業績など |
ダイヤモンド データライブラリ | 事業所情報・役員管理職情報 |
その他にも業界・業種や、統計について図書館で調べる事ができます。
利用できるか図書館窓口で問い合わせてみてください。
図書館で調べる 本
海外進出企業総覧
週刊東洋経済 【国別編】海外進出企業総覧 海外進出している企業を国から調べることができます。
検索機械でどの場所にあるか調べてみてください。
分厚い同じような本が並んでいる箇所にたどり着くと思います。
海外進出企業総覧はだいたい禁出帯(借りることができない資料)のため、
図書館内でのコピー、複写のサービスを利用することをおすすめします。
図書館ごとにコピーできる上限ページ数・料金が決められているので
窓口やレファレンスコーナーで問い合わせてみてください。
まとめ
参考になれば幸いです。