Hi-Lo’s『Happen to Bossa Nova & Folk Songs 』CDアルバムレビュー

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ブラジル音楽×ジャズコーラスの名盤アルバム Hi-Lo’s『Happen to Bossa Nova & Folk Songs 』入荷しました！

Hi-Lo’s(ハイローズ)は1950年代から活動しているアメリカのジャズ・コーラス・グループです。（同音の日本のロックバンドとはスペル違い。）1、3、5度といったありふれた音程の他に、ジャズのテンションノートや経過和音のような複雑な音程感を取り入れた作風で当時アメリカの数あるコーラス・グループの中でも異彩を放っていました。リーダーのジーン・ピュアリング(Gene Puerling)は1964年にグループを解散した後、「シンガーズ・アンリミテッド(The Singers Unlimited)」を結成しますが、そちらのほうが90年代にレア・グルーヴとして再評価された経緯もあり知名度は上かもしれません。本作はHi-Lo’s解散前の61年『Happen to Folk Song』と63年『Happen to Bossa Nova』の2つの作品を1枚のCDに収めた2 in 1アルバムになっています。特に63年の『～Bossa Nova』は名盤『Getz/Gilberto』と同年の発表ということもありアメリカでのボサ・ノヴァ・ムーブメントに対するごく初期のリアクションという意味でも価値のあるものです。当時実験的なコーラス・ワークを模索していたグループにとって、南米から突如現れたボサ・ノヴァの高度なハーモニー感覚はおそらく衝撃的だったはずで、取り組む題材としては必然だったのでしょう。グループの持つ正確な音程の発声やリズム感といった技術にも裏付けられて、数あるボサ・ノヴァ・カバーアルバムの中でも傑出の作品に仕上がっています。

Happen to Bossa Nova は1963年、Happen to Folk Songsは1961年発売、ボサノヴァ名盤アルバム『Happen to Bossa Nova & Folk Songs 』

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Hi-Lo’s『Happen to Bossa Nova & Folk Songs 』