松任谷由美『Love Wars』CDアルバムレビュー

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80年代ユーミン純愛三部作三作目松任谷由美『Love Wars』入荷しました！

80年代のユーミンは時代と完全にシンクロした曲作りでヒットを連続させます。特に後期の三作『ダイアモンドダストが消えぬまに』、『Delight Slight Light KISS』と本作『Love Wars』は純愛三部作と呼ばれ空前の売上を記録します。1989年バブル景気の絶頂に発売された本作は、冒頭の「Valentine’s RADIO」や表題曲の「LOVE WARS」のように基本は時代ならではの華やかなシティ・ポップです。同時にバブル崩壊直前のアルバムでもあり、やがてくる黄昏を予感したかのようにアルバム通してどことなくセンチメンタルな響きをたたえています。特にラスト2曲が「Good-bye Goes by」と名曲「ANNIVERSARY」で締めくくられるところは単なる偶然と思えないものを感じます。鋭い時代感覚だけでなく、冴えた借用和音、ダイナミクス、変拍子を取り入れたアレンジなどプロダクションのうまさが光り、じっくり聞いても楽しめる名盤です。

1989年11月発表、80年代名盤アルバム『Love Wars』

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松任谷由美『Love Wars』